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車の相続税評価額の計算方法とは?注意点も併せて解説

被相続人が所有していた車は相続の対象となり、その評価額が相続税の計算に反映されます。

今回は、車の相続税評価額の基本的な計算方法から、注意点を解説いたします。

車の相続税評価額の計算方法

車の相続税評価額を計算する際は、主に以下の4つの方法が用いられます。

 

  • 中古車市場の買取相場を参考にする
  • 実際の売却金額を基準にする
  • 専門業者の査定額を参考にする
  • 減価償却を用いて算定する

 

それぞれ確認していきましょう。

中古車市場の買取相場を参考にする

中古車販売業者やインターネット上の査定サイトで公表されている「買取価格相場」を基準とする方法です。

車種・グレード・年式・走行距離などから平均的な市場価値を算定するため、相続税評価として実務でも広く用いられています。

実際の売却金額を基準にする

相続開始後に車を売却した場合、その売却代金を評価額として用いることもできます。

実際に買い手が支払った金額に基づくため、わかりやすい評価方法です。

需要が少ない車種や状態が悪い車については、売却額の方が相場よりも低くなることもあります。

専門業者の査定額を参考にする

中古車査定業者やディーラーに査定を依頼し、その査定額を評価額とする方法です。

査定を依頼するだけなので、簡単に評価額が出せます。

減価償却を用いて算定する

購入価格から年数に応じた減価償却費を差し引いて評価額を求める方法です。

上記3つの方法を用いても妥当な評価額が出せない場合に用いられるケースが多く、基本的にはあまり使われない方法です。

車の相続税評価額を計算する際の注意点

車の相続では、まず「誰が所有者なのか」を車検証で確認してください。

名義が亡くなった方本人でなければ、実際にはローン会社や金融機関が所有者である可能性があります。

上記の場合、車の価値だけでなくローン残高が「マイナスの財産」として計上対象になるため、見落としに注意しましょう。

まとめ

車は不動産や預金と同じく相続財産の一部であり、その評価額は相続税の計算に直結します。

評価方法は、中古車市場の相場を確認するなど複数あるため、状況に応じて適切な方法を選びましょう。

相続税の申告は、評価方法や控除の使い方によって税額が変わることも少なくありません。

車に限らず相続財産全体を正しく把握するためには、専門知識を持つ税理士に相談することをおすすめします。

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